前回の続きです↓
部屋にいた2名の医師、K医師とY医師は、てんかんを含めた小児神経の専門医だそうで、K医師がmiuの主治医になるとのこと。因みに、小児科の部長も小児神経専門医だとのこと。ちょっと安心。
K医師:「O先生からも説明があったと思いますが、特徴的なけいれん発作が起きているのと、脳波にもヒプスアリスミアという不規則な脳波が乱れの所見があるので、ウエスト症候群であるという診断にはなるのですが、CT検査、MRI検査、心電図、血液や髄液検査には全く異常はありませんでした。
但し、ウエスト症候群に罹る約8割の子は『症候性』で、何等かの原因がありこれらの検査で異常が認められるのですが、miuちゃんはそれらがないので、今の医学では”原因が特定できない”、いわゆる『潜因性』のウエスト症候群ということになります。『潜因性』は、予後が良好になる可能性が『症候性』よりも高いです。」
ARA:「完全には治るんですか?ネットで色々読んだのですが、月齢が上がると他のてんかんに移行して発作は続くのが半数で、発作が治まっても殆どの子に発達障害が起きると書いてあったのですが。」
K医師:「はい、仰る通り非常に難治性のてんかんで、90~95%の子に発達の遅滞等が見られています。これまでの症例も少ない為、これで絶対治るという治療法が確立されていないのですが、でも今回『潜因性』であったことと、発見が非常に早く、早期に治療に取り掛かることができるので、良くなる可能性はあります。」
もと通りに戻るという意味での完治は相当狭き門。でも、その5%を門を開けるぞ。気象予報士の合格率も5%だしね。国家公務員試験の合格率なんてもっと低いけど、なった人もいる。AKBとかアイドルになる確率なんてもっともっと。って考えると不可能じゃない。
それにしても、すぐ病院に行って本当に良かった。母親の勘、大事。