前回の続きです↓
結果説明を終え、O医師が病室を出て行った。
ベッドの生後5か月のmiuに「ごめんね」を繰り返す。涙が止まらない。
間もなく”コンコン”と病室のドアをノックして別の医師が、何かを話しに来てくれたのだけど、私の顔を見て「あ、すみません、また来ます」と言ってドアを閉めた。
あー泣いてちゃ駄目だ。辛いのはmiuで私じゃない。目を瞑って深呼吸し、気持ちを落ち着かせて、自分の頭と心を整理した。
目指すは完治、完治しなくてもmiuが楽しく生きれるよう努力する、大丈夫、絶対死なない。
何があってもmiuと精一杯生きよう。
その夜、またO医師が病室にやって来て、残る検査計画の説明をしに来てくれた。
明日は「心電図検査」「髄液検査」、明後日は「MRI検査」。髄液検査では腰椎穿刺によるリスク、MRI検査では20~30分体の動きを抑える必要があり鎮静薬(トリクロリール、ラボナール)を使用することによるリスクがあるのでそれらの説明を受け、同意書にサイン。
点頭てんかんは、その原因により治療効果や予後が大きく異なるので、その判別の為にいくつかの検査を行うのですが、入院初日におこなったCT検査や血液検査もその1つ。
点頭てんかんの原因は「症候性」「潜因性」の2つのタイプに分かれる。
・症候性・・・遺伝子異常、先天的な脳形成異常や、出産時の仮死、髄膜炎、脳炎、脳出血、脳外傷等の回復後に後遺症として起こった場合。
→患者の約80%
・潜因性・・・発症までの発達も正常で、様々な検査でも異常がない場合。
→患者の約20%
それを特定する為の検査として、CT検査、MRI検査、心電図検査、髄液検査、血液検査を行うのです。
ということで、明日から原因特定の為の検査、そして治療へと挑むのでした。