こんにちは、元気webの岡田です。
前回の治療から2週間が経過し、治療の日になりました。
今回の治療が、差し歯の治療のいちばん大変な山場ということで、「精密印象」というものを行いました。
精密印象とは、”口の中の形態や筋肉の動きを、より正確に再現できるように型をとること”だそうで、この型取りでつくった模型で、本歯を製作していくそうです。
私の差し歯は上の歯なので、まずはじめに、上顎部に麻酔をかけました。一瞬体に力が入る程度の痛みを×4回くり返し、鼻の穴の感覚もおかしくなる程度麻酔が効いてきました。型取りの前に麻酔をかけて行ったのは、歯肉圧排(しにくあっぱい)という治療です。
歯肉圧排とは、歯と歯茎の間に圧排コードという糸を入れ、その糸を数分間入れることで歯と歯茎の間が少し広げられ、印象材というこの後行う型取りの材料がしっかり入り、きちんとした型がとれるのだそうです。なぜこんなことをするかといえば、審美性の問題で、前歯の差し歯は通常、歯茎より0.5mmほど歯茎の下にいれるからだそうです。
その圧排コードという糸を器具を使って入れ込んでいく行為が結構痛いらしく、どうやらその為の麻酔のようでした。
歯肉圧排を終え、仮歯の形を最終的に調整した後、型取りは上の歯は仮歯をした状態で1回、下の歯を1回、最後に仮歯をとった状態で1回の計3回と、仮歯をとった状態で下の歯とのかみ合わせの型取りを1回行いました。
そして、仮歯をつけた状態で鏡を見ながら、本歯製作のために両隣の歯との大きさのバランスや、色の方向性を再確認。両隣の歯との大きさのバランスは、先生的にこだわりがあるようでしたのでそれに従い、色に関しては”自分本来の歯の色に合わせて自然な色にする”のと、”好みの色にする”2択でしたが、私は自然な色にしてもらうことにしました。全体を見ながら一部だけ色を変えずに明るくしたりということもできるそうで、そういった調整はお願いすることにしました。こうして2時間かかって今回の治療は終了しました。
ここから3週間かけて、今回取った歯型から差し歯を製作します。次回は、いよいよ差し歯の本歯が出来上がってきます。でも、これで最後ではないらしく、そこからまた微調整を行っていくと説明がありました。次回で最後かと思っていましたが、もしかしたらもう1、2回増えるのかもしれません。なかなか時間のかかる治療です。