こんにちは、元気webの岡田です。
子宮筋腫について書いた以前のブログが、予想以上の反響をいただきました。
やはり、”30歳以上の女性の20~30%”という多くの人がなっているというだけあって、その情報への興味も高いのかなと感じています。そこで、子宮筋腫の摘出手術を受けた私の経験が少しでもお役に立てればと考え、その当時のことをブログにしたいと思います。
きっかけは、28才くらいの時だったでしょうか、、、。友人が子宮内膜症になったとのことで、「この年になったら、婦人科検診は一度受けておいた方がいいよ。」と声をかけてくれました。そこで、検診を受けたところ「子宮筋腫が4つあります。」と診断されました。この時初めて子宮筋腫を認知しました。この当時は、一番大きいもので3cm弱だったかと思います。「悪性の場合は、大きくなるスピードがはやい」ということで、1ヶ月後の再診となりました。その結果、進行スピードははやくなく良性であるとの判断で、経過観察となりました。しばらくは半年ごとの定期検診を続けていましたが、その内に足が遠のき気づけば数年が経っていました。そして、35才の時がん検診をした際に、卵巣がんの腫瘍マーカーにひっかかり、再検査となりました。幸い、卵巣がんではなかったのですが、再検査の際実施したMRIにて、筋腫がかなり多くなって、腹部の側面を輪切りでみた画像では、腸も子宮も見事に筋腫になぎ倒されている様子がうつしだされていました。
その当時私の自覚症状は、生理痛はものすごくひどく、1回の生理で市販の鎮痛剤1ケースは飲みきってしまうほどでした。痛みが出ている時に薬が切れてしまうと、すぐに強い薬を飲んでも時既に遅し。脂汗が吹き出し、立っていられなくなり、痛みが治まり起き上がれるようになるのに数時間を要します。
一度友人との海外旅行中に、外でうっかり薬が切れてしまい、路上で寝込むはめになってしまい、大失態をしたことがあります。また、会社の廊下で倒れて保健室に運ばれ、鎮痛剤の座薬を入れてもらってもなかなか復活できなかったことも。
プライベートはまだしも、仕事に差し支えるのは大きな悩みで、「薬が切れたら最後」の恐怖心から、生理痛の予兆を感じたら、そこから生理が終わるまでは、痛みの有無を確認することなく、とにかく4時間おきにきっちりと効き目が途切れることのないよう薬を飲み続けていました。
さらに今回の検査結果で医師から言われたことは、「この筋腫の状態だと、もし今妊娠したとしても、お腹のスペースが足りないので、胎児をお腹の中で育てられるのはせいぜい6ヶ月程度。身体からみると、筋腫と胎児では、筋腫ではなく胎児を異物ととらえるため、異物を排除しようと流産してしまうことになる。今後も含め、子供を産む可能性があるのであれば、このタイミングで筋腫を摘出しておいた方がよい。」とのことでした。
日常生活に支障をきたす生理痛だったことと、子供を産む可能性はゼロではないため、医師の勧めどおり摘出手術を受けることにしました。
検査を受けたクリニックと提携している、都内の大学病院を紹介してもらいました。その大学病院は子宮筋腫の摘出術に関する権威の先生がいらっしゃるということで、その先生にみてもらえることになりました。
大学病院での検査では、7年前に4つだった筋腫が、エコーで数えられる限りでも12個に増えていました。手術は「腹腔鏡手術」で行うことになりました。
すぐに手術をするものだと思っていましたが、手術の前に術前治療を施し、手術の負担を軽減するために、これから半年間、毎月1回通院して薬を投与することになりました。
筋腫は女性ホルモンの作用で大きくなるため、女性ホルモンを強制的に止める薬が投与されます。女性ホルモンを止めるので、徐々に生理も止まるとのこと。副作用としては、女性ホルモンが分泌されなくなることにより更年期障害のような症状が出ます。
そして、”薬を投与”と言われ、最初は飲み薬を飲むことを予想していましたが、全く予想外の投与の仕方でした。おへその少し下のあたりに注射で薬を埋め込み、その埋め込んだ薬が1ヶ月かけて徐々にとけて作用するというものでした。なので、注射が終わるとおへその下にカプセル大の固形物が皮膚の下で盛り上がっています。とても不思議な感じでした。注射の痛みはまったく持って問題ないレベルですが、私自身、昔から痛みに強い方だと言われ、子供時代から注射や手術などの経験も少なくないので、人によっては痛いと感じるかもしれません。
薬を埋め込むのは一瞬で終わりますが、しんどかったのは副作用の方でした。術前治療中の半年間は、とにかく重だるい。ある朝目覚めるとベッドに身体が縛り付けられているのではないかと思うほど、身体が重くて起き上がれない。明らかに不自然な体調変化です。ひとつひとつの動作がとにかく疲れます。仕事もハードな時期だったので、身体的にはもちろん、精神的にもキツかったです。今思うとホルモンバランスが崩れたせいで精神的にももろくなっていたようにも思えます。ホットフラッシュも経験しました。こちらもこれまで経験したことのない体感です。身体の奥からカーッと”重くて密度の濃い熱”が上がってくるといったイメージでしょうか?これまた明らかに不自然な熱なのです。
この頃は、毎日をやりきることに必死でした。一刻も早く半年が過ぎて手術する日がくることを願いならの日々でした。
そして、ようやく半年が過ぎ、いよいよ手術のための入院の日を迎えました。
この続き(入院~手術の経過)は、また後日ブログにつづりたいと思います。