安心してうんこを漏らせる社会へ。
自由うんこ党・党首「はいべん」でございます。
我が党に、どうか清き一票を!!
前代未聞の政党が国政選挙に打って出た。誰もが知っている、あの国際的イベント開催後の日本の政治は、混迷を極めた。安心・安全とは何だったのか!?あのお約束は、なにひとつ守られなかったのだからしょーがない。政治不信も極まった。
「政府をあげて」「全力で」「100%」「徹底的に」「守り抜く」「絶対に」「これまでにない規模」「大胆な」「前例のない」「思い切った」「きめ細かな」「全国津々浦々」「類を見ない」「不屈の覚悟で」「スピード感持って迅速に」「かつてない」・・・修飾語に切りがないスピーチ原稿をプロンプターで一言一句読み続けてしまう国のリーダーたちに、日本国民は、愛想をつかしていた。
伝わるコトバとは、その人が持っている背景から浮かび上がってくるもの。背景が濃ければ濃いほど、そのコトバの輪郭はハッキリとする。自分に無いものは伝わらない。政治家さんや官僚のしたためる修飾のコトバは、いつも立派である。新聞に書かれ、テレビから流れてくるコトバも、いつも理路整然としている。だけど、伝わらない。それは、どっかよその、正しいことを言おうとしているからである。みんな良くわかっていないことを、当事者にもなったことのない人が、とやかく言っているだけである。みんな、よそのことを、正しく言おうとしているだけである。
人は「いま、ここにある自分」以上の、自分以上に「伝わるコトバ」を紡ぐことはできない。だから「いま、ここにある自分」を見つめて話すしかない。「いま、ここにある自分」の中にしか「伝わるコトバはない」と謙虚になること。日本国民は、腹の底という腸のあたりから、そんな言葉を政治に期待していた。
我が自由うんこ党は、みなさまにふたつの約束をいたします。
まず、ひとつめは、今までのキレイな約束事だけの政治は辞めることでございます。守れない約束は、やっぱり果たせません。守れそうな約束を、ひとつひとつ実行した上で、みなさまより厚い信頼をいただき、現政権が反故にしていた「守れそうにもない約束」をも、ひとつひとつカタチにしていきたいと考えております。
当たり障りのないことをキレイにほざく政治家が好きになれません。ぶっちゃけイケメン風のあの二世も苦手でございます。そのキャラは、うんこを漏らしたらお終い。オナラもできない。人間臭い政治を、国政に送り込んでいただきたい。
私・はいべんは、うんこを漏らしてもいい大人になりたい。なんなら不倫をしても叩かれない政治家になりたい。下ネタを言っても大抵は許される社会こそ、平和な社会です。
安心してうんこを漏らせる社会へ。
自由うんこ党・党首「はいべん」でございます。
我が党に、どうか清き一票を!!
大腸は結腸・直腸に分けられ、結腸は盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分けられる。結腸の役割は小腸より液状となって送られてきた内容物から水分を吸収して糞便にして直腸に送ること。そして、直腸の役割は、糞便の貯留による排便の“がまん”と“肛門からの排便”である。
ふたつめのお約束は“直腸径行”の政治の遂行であります。
混沌こそが平等でございます。男と女を意識すればするほど、差別は助長されます。男も女も、うんこをする同じ人間。混沌であることをちょっぴり“がまん”して、どのように行動するか!?どう発言するか!?その排出をコントロールできることこそが人間の知恵でございます。
1日10回、お尻の穴を締めると、疲れない。背筋がシャキッとする。腰痛も治る。寝たきりにならない。イライラもしない・・・ひざ痛から便秘、尿もれまで、悩んでいた病気が治ったという話もございます! “直腸径行”とは、日本を健全にする政治の姿そのものでございます。キレイごとだけが人間の暮らしではございません。“直腸径行”“玉石混合”混沌とした中に、キレイごとは、ダイヤモンドのように輝き現れ出でるのです。
安心してうんこを漏らせる社会へ。
我が党に、どうか清き一票を!!
はてさて!?選挙結果は!?
泡沫候補のシンボルだった自由うんこ党・党首「はいべん」は、残念ながら落選した。しかしながら、その得票率は、マスメディアの想像を越えた。ワイドショーのコメンテーターたちも揃って驚いた。
安心してうんこを漏らせる社会へ。
この公約は、歴史に遺る言葉となった。表現は抑制的な方が、たくさんの人に届く。伝わる。自由うんこ党のおかげで、政治家の言葉が変わった。次の国政選挙を楽しみにする国民も増えた。